よく分かる低血圧

低血圧の症状

低血圧とは、全身の動脈圧が正常値を超えて低下した状態を言い、主な症状としては、 頭痛・肩こり、眩暈・立ち眩み、動悸・息切れ、不眠・朝起きられない、食欲不振・吐き気、胸やけ・胃もたれ、倦怠感、集中力の低下、手足の冷え、などがあります。


これらの症状は、自律神経失調症や軽度のうつ病の症状に似ており低血圧であることを見落とされ誤った診断を受けることもあります。

低血圧の傾向

高血圧の人と比べ、低血圧の人は命に関わる危険が低く、高齢となり血管の柔軟性が不足する高齢時には、逆に正常値に戻る人もいるため長生きする人が多いと言われています。


血圧が低くても症状がほとんどない場合は、正常値へと戻す必要がないとされ治療を行いませんが、低血圧の原因となる病気があり治療が必要とされるものは、「低血圧症」と呼ばれます。

春〜夏の季節や、朝〜昼に症状が強く現れる傾向があり、逆に昼〜夜にかけて症状が軽くなるため、元気になる人も多いです。


10代〜30代の若い女性の約20%、小・中学生の約5〜10%は低血圧だと言われているように10代や女性に多く、小学生の中には低血圧が原因で不登校になることもあります。

低血圧と高血圧の数値

血圧の正常値は、一般的に最高血圧が140mmHg以下、最低血圧が90mmHg以下とされ、


それ以外の数値は「低血圧」と「高血圧」、そして、正常血圧と高血圧の間を「境界域高血圧」と分けられます。


医師や看護師の前にいることによる緊張から血圧が上昇し普段より高い数値がでてしまう「白衣高血圧」や、逆に病院ではストレスを感じずリラックスするために普段より低めの数値が出てしまう「仮面高血圧」などあります。


血圧は、体調や精神状態に左右されることもあるために、一度の測定では判断されることはなく、数回の測定をした後に判断されます。

低血圧の数値

以前は正確な基準がなく、最高血圧が100mmHg未満とされていましたが、現在はWHOで世界共通の基準として、最高血圧が100mmHg以下、最低血圧が60mmHgのものを低血圧としています。

高血圧の数値

逆に、最高血圧が135mmHg以上、最低血圧が90mmHg以上の場合は、高血圧と診断され、動物性脂肪や塩分を控えるなど食生活、運動、睡眠、などの生活習慣の改善と投薬による治療が必要とされます。

境界域高血圧

最高血圧が101mmHg〜159mmHgまで、最低血圧が90mmHg〜95mmHgまでの場合は、高血圧ではなく「境界域高血圧」と診断され、投薬による治療ではなく食生活や生活習慣の改善を中心とした指導を必要とされます。

低血圧の原因

低血圧は、過度なダイエットなどの偏った食生活、精神的ストレス、運動不足、遺伝、体質の問題、病気によるものなど原因はさまざまです。


心拍出量・循環血液量・末梢血管抵抗など血液循環や臓器機能が低下したことが原因で、血圧が下がってしまうこともあります。

また、急に立ち上がった時に血圧調整中枢の遅れによって、脳への血液不足による眩暈や立ち眩みなどの症状を起こしていると考えられていますが、病気が原因でなっている場合もあります。


一度、病院に行って病気が原因でなければ、もっとも多いとされる体質的な問題による低血圧なので、日常生活の中から少しずつ体質の改善を試みることで症状を軽くすることができます。

ごく稀な原因

病気で寝たきり状態の生活が長く続いた後は、大抵の人が低血圧の傾向になります。それは、身体が横になった状態に慣れてしまうためですが、ごく稀に風邪のウィルスによって、交感神経機能が低下してしまうことがあります。

乗り物酔い

低血圧の人は乗り物酔いを起こしやすいと言われています。原因はハッキリしていませんが、普段の交感神経の活動が低い状態から、車に乗ることにより平衡機能の興奮が起こり、急激に交感神経の活動が過剰に生じるためと、考えられています。

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